BEAUTIFUL WORLD.

inamuragasaki 9:00am

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お正月休みのある朝、
鎌倉山のパン屋さんにあつあつのパンを買いに。

クルマのソフトトップを開けて、
新しい年の新しい光をまんべんなく浴びながら、
海岸沿いを走る。

冬はオープンカーに絶好の季節。
しっかりとあたたかい手袋を探したりできるから。

稲村ケ崎によって、
しばし海を眺める。

海には、電柱が一本もないところがすごい。
たまに、なにもない景色って見ないと。
どうでもいい情報、ふだんたくさん見てるから。

ここにちゃんと来たのは、
小学生の遠足の時以来かも。

あの時、ここは砂鉄がとれる、って教わって、
みんなで瓶につめて砂を持って帰った。
教室で磁石に砂をつけたら
模様を描いて、ちゃんとついた。

その後、なぜか、砂鉄の入った瓶を
庭の土の中に埋めた。
(子供って大事なものを隠したがる?)

案のじょう、そんなことはしばらく忘れてしまって、
ある時、ふいに思い出して、掘り起こしてみたけど、
見つからなかった。


あの遠足から何十年かぶりの稲村ケ崎の砂浜を歩きながら、
庭の土の奥深くで、
まるで、漆黒の宇宙に浮かんでいるような、
冷たく固い砂鉄の瓶のことを考える。






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by ayu_transit | 2008-02-11 10:08