BEAUTIFUL WORLD.

Portugal

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ポルトガルの魅力って自分でもわかりづらかった。
最終的には、雑誌で蒼井優さんがナザレの路地に立ってる
一枚の写真を見て、ここ行こ、って決めたくらいで(笑)

でも、いま、わかった。

ポルトガルは、
「ちょっと遠いところの
ブロカント(骨董市)のアンティーク」みたい。


ウィーンやチェコみたいな高貴なアンティークとはまた違う、
でも、歴史が積み重なり、独特の風合いがある、
新しいものでは決して醸し出せない飽きない味わいがある。
人の、生活の、時間の痕跡がある。
なんとも魅力的な掘り出し物。
でも一見、ちょっとくすんでる。
だから見いだした時のうれしさもひとしお。


ポルトガル語をしゃべってる人口は、
世界でいちばん多いなんて聞いたことがある。
大航海時代の栄華の余韻と余裕。
塩気がきいて、身体にやさしい魚のスープ。
雑草の背が高いのにはびっくりした。
雨が多い証拠。シチリアとかアンダルシアとは
ちがう緑の多いやさしい気候とやさしい風景。
だからひともやさしくなるのか。
道を渡るとき、クルマが止まってくれる間合いが
パリよりも確実にやさしい。

ポルトで家々にほどこされたアズレージョと呼ばれる
タイルの装飾に、夕方のきれいな光が反射し、
味わい深い彩りの洗濯物が、海からの風に、
きわめてエモーショナルにふわりとふくらんだとき、
これは、やはり、来てみないとわからないな、
と思った。

光と風と気候と建物とひとが、
ほりだしもののアンティークだと思った。







BEAUTILFUL WORLD
by ayu_transit | 2009-03-19 18:53