BEAUTIFUL WORLD.

Jardin du Ranelagh,paris,france 16:30pm

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マルモッタン美術館でベルトモリゾの清らかな色彩を存分にあびてから、
外へ出ると、絵よりも美しい光の中で、
フランスの子供たちが、メーリーゴーランドが動くのを
ニコニコと待っている。







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# by ayu_transit | 2008-04-15 02:15

etretat,normandy,france 10:30am

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いつも、時間をかけてたどりついた場所には、
きもちのいい風に草がそよいでいる。







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# by ayu_transit | 2008-04-13 09:23

Le Dôme,Montparnasse,paris 23:00pm

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モンパルナスのラ・ドームで
パリの友達とわいわい話をしていて、
ふっと窓の外を見る。

雨は少し弱まってきたみたい。
舗道はきれいに光っている。
向かいにあるラ・ロトンドを
あたりまえのようにぼんやり眺める。

夜のあたたかい雨が降っていて、
カフェはもちろん雰囲気が良くて、
遅くまで友達と楽しく話をしていて、
舗道はきれいに光っていて。

ふっと会話がやんで、
窓の向こうを見るとラ・ロトンドがあって。

モディリアーニは、こんな雨の夜も
ここや、ロトンドや、セレクトで、
デッサンを売って歩いてたのかな。

恋人のジャンヌとはどこで待ち合わせたんだろう。
それともこの近くのアパートで待ってたのかな。

アパートに帰るとモディリアーニは、
疲れて、すぐに眠ってしまうのかもしれない。
画学生のジャンヌは、眠りこんでしまった彼を、
静かにスケッチしたりしたのかもしれない。

こんな風に、あたたかい雨が、
舗道をきれいに輝かせる夜に。







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# by ayu_transit | 2008-03-27 02:04

Hotel Santa Isabela,havana,cuba 11:30am

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NHKでゲバラのTVをやっていた。
ゲバラは、キューバ革命を成功させた後、
社会主義政権の立ち上げに尽力し、
それからしばらくして、再び、ボリビアの軍事政権と戦うために、
ゲリラ兵士として、現地のジャングルに潜入。
そこで自分の小部隊と一緒に生涯を終えた。

ゲバラは、若い頃医師を目指していた。
番組の中で、ゲバラの日記(か、手紙)が紹介されていた。
それは、彼の両親に向けられていた。

『お父さん、お母さん、僕はいい医者にはなれませんでした。
けれども、少しはいいゲリラ兵士になれたと思います。』


NHKのナレーターは、番組の終わりくらいで、
静かに言い放った。


「問題なのは、なにを持っているかではない。
なにを目指しているか、なのだ。」




アメリカが国交を断絶しているので、
キューバへは、カナダを経由し、
メキシコに一泊して、合計40時間くらいかかった。

メキシコから飛び立った小さな飛行機が、
キューバの上空で、ゆっくりと高度を落とし
緑豊かな大地が近づいてきた時のことを
一生忘れないと思う。

それは、フィデルとチェと仲間たちが、
アメリカの間接支配によるギャンブルとドラックと貧困を一掃した大地だった。


あたたかな日射しと子供たちが走り抜ける目抜き通りのつきあたり、
ホテル・サンタ・イザベラでチェックインをすませる。

こじんまりとしたコロニアル風の品のいいホテル。
エレベーターは鳥かご式で、従業員はみんな愛想がいい。

見上げると、ラテンアメリカの植物が、
あるいは、不屈のゲバラの魂が、
ようこそ、と、きわめておおらかに出迎えてくれる。


きっとそうだ。おおらかでなければ、
革命なんて起こせない。
どこかばかみたいにおおらかで、未来を信じる純粋な気持ちが、
ほんとうに自由と平等を実現してしまった。

キューバで、この植物に会えてよかったな、と思う。












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# by ayu_transit | 2008-03-15 22:59

Musee Montparnasse,paris,france 11:30am

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何かの残像みたいな場所。
モンパルナス美術館。

ピカソ、ジャコメッティ、サティ、コクトー、シャガール、
藤田嗣治、モディリアーニ。。
彼らがわいわいとたむろしてた場所。

ふいに電球に灯りがついて
ふいに誰かが自転車に乗って出かけそう。

現実というのは、触れられる残像なのかもしれない。










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# by ayu_transit | 2008-03-09 13:56

kyoto

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京都。
カンカンと大工さんの音がする。
サラサラと道の両側の水路の音がする。
さわさわと山の緑の揺れる音がする。

家並みが道にそれぞれの影を落とす。

本を閉じて、おしゃべりをやめて、こころに空白をつくる。

京都のふつうの午後、
真っ赤な傘をもった女の子が
静かに帰る。










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# by ayu_transit | 2008-03-05 08:34

Centre National d'Art et de Culture Georges Pompidou,paris,france

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ポンピドーセンター。
西向きに大きく開いた窓のところの椅子に座って、ちょっと休憩。

同じ高さのパリの家並み。
あの塔。
そして、きっといつかどこかで見た夕空と
つながっているフランスの夕空。

明日の午後帰るから、
パリで最後にみる夕空。

すぐうしろに大好きなマチスの展示室があって、
数人の閲覧者よりも多い作品に囲まれて幸せだった。
切り絵の画集「JAZZ」のオリジナル(かな)も見れた。

これからバスでモンベートル・ミチュアリテのアパートまで帰って、
そこから歩いて、ムフタールのcoCoさんちで
夕飯をご馳走になる予定。

たぶんcoCoさんちのキッチンでは、おいしそうなごちそうが
コトコトと音をたてている最中かな。

夕空と、パリの街並と、あの塔と、マチスと、夕飯の約束と。

大好きなものがたくさんそろいすぎてて、
なんだか、たまらない気分になる。
だって、あと数十時間後には、すべて失うんだから。

なにかが、指の間にとどまりそうだけど、
するりとこぼれおちてなくなってしまう。

そして、手のひら上には、
どうにもならない哀しさと愛しさだけが残こる。

目の前には、きれいな夕空が広がる。










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# by ayu_transit | 2008-03-01 11:01

japan 5:30pm

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夕日にライトアップされる2月の宇宙。










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# by ayu_transit | 2008-02-28 09:36

Sevilla,Andalucía,España 14:30pm

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セビリアのユダヤ人街のはずれ、
木漏れ日のアーチの下を歩きなら、
いつか庭に、こんな風に植物が茂って、
木漏れ日がたくさんこぼれるアーチをつくろう、
なんて思う。
ちょっとした野望。

それにしても、
誰かこころの内面を透視できる人に、
あなたの内面、こんな景色が見えます、
とかいつか言われてみたい。






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# by ayu_transit | 2008-02-25 01:56

colmar,alsace,france 18:00pm

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ささいなことは気にしていられない。
ささいな奇跡は気にしていられない。

そんなことを気にしはじめたら、
一歩も動けなくなる。
1週間も2週間も留まっていたくなる。

こころが奪われすぎないように、しないと
こころがなくなってしまいそうになる。

だって、夕暮れのとばりがおりてくる最後の一瞬、
水面は信じがたいブルーに輝き、
美しい映り込みのせいで、上下が逆さまでも、どっちでもよくなるから。
現実でも奇跡でもどっちでもよくなるから。

明日もあさってもいろいろなものを見るし、
短い時間でいろいろなところへ行くし、
ここで、こころが奪われすぎてしまうのは困るんだ。

ささいなことは気にしていられない。
ささいな奇跡は気にしていられない。

旅の時間は素晴らしいシーンが多すぎるから。
生きてる時間は素晴らしいシーンが多すぎるから。






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# by ayu_transit | 2008-02-12 02:16

inamuragasaki 9:00am

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お正月休みのある朝、
鎌倉山のパン屋さんにあつあつのパンを買いに。

クルマのソフトトップを開けて、
新しい年の新しい光をまんべんなく浴びながら、
海岸沿いを走る。

冬はオープンカーに絶好の季節。
しっかりとあたたかい手袋を探したりできるから。

稲村ケ崎によって、
しばし海を眺める。

海には、電柱が一本もないところがすごい。
たまに、なにもない景色って見ないと。
どうでもいい情報、ふだんたくさん見てるから。

ここにちゃんと来たのは、
小学生の遠足の時以来かも。

あの時、ここは砂鉄がとれる、って教わって、
みんなで瓶につめて砂を持って帰った。
教室で磁石に砂をつけたら
模様を描いて、ちゃんとついた。

その後、なぜか、砂鉄の入った瓶を
庭の土の中に埋めた。
(子供って大事なものを隠したがる?)

案のじょう、そんなことはしばらく忘れてしまって、
ある時、ふいに思い出して、掘り起こしてみたけど、
見つからなかった。


あの遠足から何十年かぶりの稲村ケ崎の砂浜を歩きながら、
庭の土の奥深くで、
まるで、漆黒の宇宙に浮かんでいるような、
冷たく固い砂鉄の瓶のことを考える。






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# by ayu_transit | 2008-02-11 10:08

mexico 13:30pm

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コルテス海は、暖流が流れ込んでいてあったかい。
だからいろんな魚がやってくる。

クジラもやってくる。

あつい昼下がり。
気持ちのいいプールに、
タプンタプンと浮かびながら、
クジラ来ないかなと、しばし眺める。

頭をからっぽにして、
クジラのことだけを考える。






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# by ayu_transit | 2008-01-28 01:41

roma,italia,12:30pm

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子供の頃、山梨の山のふもとで暮らしていたとき、
夕暮れの一面の稲穂の海の中を、
愛犬と一緒に散歩してる時とかに、
この空気とか、色とか、匂いとか、
まるごと全部残して置きたいっ、と強烈に思って、
でも、そのやり方がわからなくて、
無性にそわそわしていたことがあった。
たぶん、無意識のうちに、この瞬間って
もう戻ってこないんじゃないか、と思ってたからかもしれない。

大学の授業ではじめてマチスの絵をまとめて見たとき、
一枚の絵がとても好きになって、マチスを好きになった。
それは、夏の昼下がりの暗い室内の絵で、
小さく開いた窓の向こうには、激しい光があふれる夏の街が見えた。

その絵の暗い部屋の部分を見て、
ああ、この絵の中には、自分が大好きな、強烈な夏の光が、
まるごと全部とじこめられているな、と思った。
部屋の暗い部分を見て、夏のあの強烈な光をたまらなく感じた。

そして、こんな風にいつか、大好きな夏の光を残してみたい、と思った。


あつい夏のローマの路地で、
日陰に停まっていたフィアットのチンクエチェントを撮った。

ローマのことよりも、チンクエチェントのことよりも、
夏の光のことを考えながら撮った。


夏の光とか、雪の匂いとか、
夕暮れの稲穂の海とか、
感謝の気持ちとか、
謝りたい気持ちとか、
そんなものを、
なにかの方法で、なにかに焼け付けたい。
そうしたくてしかたがない。






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# by ayu_transit | 2008-01-21 00:42

taolmina,sicilia,italia 14:00pm

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シチリア、タオルミナの丘をのぼった先。
南の太陽と風が吹き抜ける断崖の上に
ギリシャ劇場がある。

紀元前にたてられ、
いまも、コンサートやバレエなんかを演っている。

生きてることを楽しむスケールがあまりにもでっかくて、
可笑しくなってくる。

舞台の中央のアーチからは、
はるか眼下のイオニア海沿岸が見える。
いわるゆる「借景」ってやつか。。

石の間から顔を出した草が気持ちよく揺れる、
円形劇場の階段に腰を下ろして、
アーチの向こう、はるか眼下の海岸を眺める。

あまりにも高低差があって、海の音はしない。

紀元前のアーチが切り取ったタオルミナの海岸は、
絵のようにそこにある。

まるで、なにかの舞台劇の背景のように。





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# by ayu_transit | 2008-01-20 00:16

nice,cote dazur,france 7:00am



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雲、ひとすじでも、フランス。

ポール、一本でも、コートダジュール。


右往左往する自分とは無関係に
この世界は、シンプルで清々しい。





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# by ayu_transit | 2008-01-17 01:55

Gare de Strasbourg,Strasbourg,alsace,france 6:50am

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日が昇る前。
きりりと差し込んでくる冷気。
夜明けの美しい紺色の空。

はじめての駅。ここから、さらに、ローカルな街へ。
英語もフランス語もほんどわからない。
さっき、ずいぶん並んで、待って、切符を買った。
早やめに駅に着いてよかった。
切符をチェックする機械は壊れてた。
さっきやっと表示された列車の到着ホームはここでいいんだろうか。
座れるんだろうか、荷物は置けるんだろうか。

かばんには、昨日、大聖堂の前のいい感じの
おばちゃんの店で買ったプリッツェルと名産の甘い菓子パンが入ってる。


右も左も言葉もわからなくて、
何も保証されていない。

不安と緊張。
だけど、たぶん、楽しいと感じる余裕もないほど、楽しんでいる。
この感覚はやみつきになる。

何も保証されてなくて、
実績とか、経歴とか、まったく関係ない。

ドキドキする。

だから、はじめての駅で、乗る列車の
発着ホームを探す時って好き。

美しい夜明け前ならなおさら。

いつでも、こころが、ここに戻ってきて、
ここからはじめられたらいい、と思う。

鋭い冷気と、美しい空と、少しのパンと
不安と緊張と高揚感とともに、
はじめられたらいい、と思う。





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# by ayu_transit | 2008-01-04 03:22

Kaysersberg,alsace,france

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耳をすますと、聞こえてくる。
馬のひずめの音、ふくろうの声、星のまたたき、天使のはばたき、
ウサギの足音、月が満ちて、欠ける音、帆船が水面をすべる音。
オーナメントが、宇宙の風に、いっせに揺れる音。

どんなに離れていても、
どんなにどん底にいても、聞こえてくる。
こころをすませて、耳をすませるだけで。










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# by ayu_transit | 2007-12-21 01:37

Colmar,alsace,france 8:30am

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フランス、アルザス地方、コルマール。

なにか間違ってる気がする。

世界って、現実って、残酷で、
うまくいかないことがたくさんあって、
お別れとかあって、悲しい、ところだったよな、たしか。

残業とかして、なかなかうまく通じ合えなくて、
ひとによっては、失望とか、絶望とかしちゃう場所だったよな。

これはなんかおかしい。

世界が美しい方に間違っている。

ま、でもいっか。
間違ってても。
世界が悲しくても、なんでも。
たいしたことじゃないよな。


また、来よ。










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# by ayu_transit | 2007-11-21 07:23

Cahtedrale Notre Dame,Strasbourg,alsace 14:00pm

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あるストラスブールの午後。

海外に行っていると、
来るはずの電車が来ないときがある。
出てくるはずの荷物が出てこないときもある。
開いているはずのお店が
しまっていることなんてよくある。
かかるはずの電話がかからなかったり。
出るはずのお湯が出なかったり。

仕事を何年かしてて、よくわかるのは、
明日も、来年も、同じ給与が
もらえるなんて、幻想だと、いうこと。
経営者は、みんなそう思って、必死に働いてる。

同じ明日がくる、と思ってしまうのはなぜだろう。
いつまでも大事なひとが元気でそばにいてくれる
ような気になってしまうのはなぜだろう。

やるべきなのは、楽観でもなく、
かといって、悲観でもない。

感謝だと思う。

今日まで生きてこれてよかった。
今日、生きれてよかった。
いま、生きててよかった。
野菜がおいしくてよかった。
冬が冷たくていい匂いがしてよかった。
会えてよかった。

感謝するべきことがたくさんありすぎて、
悲観している余裕がない。
苦手な境遇ですら、自分を育ててくれる。


この地方のステンドグラスは、
白をたくさん使う。

だから、とても、まぶしい。










BEAUTIFULWORLD
# by ayu_transit | 2007-11-14 02:46

ebisu garden place,ebisu,tokyo,japan 15:00pm

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なんでもない日常って、かなりきれいだったりする。
落ち込んでたり、イライラしてたり、くよくよしてたりすると
けっこう見落としがちだけど。

おもむろに携帯のカメラで、ざっくりトリミング。
カシャリと撮れば、まぶしいくらい。

この世界って、わりと気前がいい。

けんかとかしてたり、失恋とかしてたり、恋とかしてたり、
いい気になってたり、嫉妬してたり、考えすぎてたりすると、
けっこう見落としがちだけど。

たまたま生まれて来たのが、こんなにきれいな世界でよかった。
かなりラッキーだな。









BEAUTIFULWORLD
# by ayu_transit | 2007-10-31 15:00

alsace,france 11:30am

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葡萄畑の中をあぜ道を、ザクザクと。
村まで、ゆっくりとくだってゆく。
みちばちの音も、
水路の音も、していなくて、
ただ、10月の日射しが、一面の葡萄畑にふりそそいでいる。

村に着いたら、白ワインをたのんで、
この景色が、どんな味がするか、
ゆっくりと確かめてみよう。









BEAUTIFULWORLD
# by ayu_transit | 2007-10-22 20:05

paris

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パリや旅行が好きなんじゃなくて、
あたたかい血が
素晴らしいスピードで流れているのを
感じるのが好きだから、出かける。

お母さんにただ振り向いてほしくて、
白い白い絵を描き続けたユトリロの血が、

最期の2ヶ月でさえ、70点もの絵を
描き続けたゴッホの血が、

60歳をすぎても、足を切断しても
舞台に立ち続けたサラ・ベルナールの血が、

おれの、ひとに劣っている部分は、
すべて、おれの武器だぜ、と
言い放ったゲンズブールの血が、

ドクンドクンと脈打っているのを感じたいから、
また出かける。

止まっているのは心臓だけ。

あたたかい血の中で、
とても自由で安らかな気分になる。
BEAUTIFULWORLD.
# by ayu_transit | 2007-10-07 04:51

paris,france 6:30am

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自分の足音だけが、
ヨーロッパの暗くせまい路地に
こつこつと響く。

冷たくかたく閉ざされた石の街が、
奥へ奥へと続いている。

歴史と情念の余韻が、
奥へ奥へと続いている。

こつこつと自分だけの足音を響かせて、
その中へわけ入っていく。









BEAUTIFULWORLD
# by ayu_transit | 2007-09-30 00:29

avignon,provance,france 17:00pm

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アヴィニョン。
恐いくらい美しい夕暮れの金色の光から、
プラタナスが守ってくれる。

あまくかわいた風になぜられる。
大きな樹の葉のさざめく音に包まれる。

アヴィニョンがこんなにいいなんて思わなかった。
あまり期待してなかったのに、よかったりすると、
まずいことになる。

すごく好きになってしまう。









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# by ayu_transit | 2007-09-19 06:41

Ponte Sant' Angelo,roma,italia 17:30pm

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十字架をもつ指に、うっとりと見とれてしまう。
信仰心からでも、芸術への興味からでもなく、
ただうっとりと見とれてしまう。


時間がいくら流れても構わないと思う。









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# by ayu_transit | 2007-09-18 02:05

roma,italia 7:30am

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直線、曲線、深み、洗練、官能、妖艶。
意志を貫くデザイン、斬新なバランス。
そのすべての極度の集中。


明けてくる朝に、あらわれるローマが、
ことりと問いかけてくる。


「その程度で満足してるの?」









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# by ayu_transit | 2007-09-17 02:30

Hotel Cheval Blanc,honfelur,normandy,france 7:00am



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フランス、オンフルール。
泊まったのは、モネの定宿だったホテル。

朝の散歩に行こうとおもって、
ロビーにおりると、
赤い朝日のあふれる中で、
彼が見送ってくれる。









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# by ayu_transit | 2007-09-04 07:34

bagatelle,bois de boulogne,paris,france 17:30pm

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フランスの、夕暮れのあの光が、
9月のバガテル公園の大木にふりかかっている。

きみの好きなサッカーは、
いつ終わるんだろう。。
もう閉園時間なんだけどなあ。。








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# by ayu_transit | 2007-09-03 08:20

espana,10:30am



ある旅行ガイドさんが、
お客をバスに乗せ、
バレンシアから、バロセロナまで、アテンドしていた。

山間部の高速の途中で、ふいに、乗客のひとりが
気分がわるくなったと言ってきた。

ガイドさんは、バスの運転手さんと相談して、
停められそうなところがあったら、すぐに停めることにした。

まもなく、小さな緊急停車エリアのような場所が見つかり、
そこで、しばらく休憩することにした。

ガイドさんは、ふと、その場所に、
小さなひと用のトンネルがあることに気づいた。
トンネルは、真っ暗で、どうやら、高速道路の反対側に出られるようだった。

ガイドさんは、暗がりの中をなんとかトンネルを進み、反対側に出た。
目の前は山で、草と樹と土と石しかなかったが、
かろうじて道のようなものがあることに気づいた。

その道をすこし分け入ってみることにした。
ちょっとした山登りになった。
ふいに目の前がひらけ、渓谷があらわれ、
しんと静まり返った目の前にこれがあった。










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# by ayu_transit | 2007-09-01 23:56

Ville Franche sur Mer,Cote d'Azu,france 14:30pm

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旅立つ前に友人が、こっそり、
「100番のバスに乗ってください」と教えてくれる。
(なんだかメーテルみたい。。)


100番のバスは、14:00にニースの長距離バスターミナルを出発。
ニースの旧港を通り過ぎて、2分後には、絶景のワインディングを飛ばしている。

午後の日射しをまんべんなく浴びた
ヴィルフランシュ・シュル・メールの街を見下ろしながら、
湾に沿って大きくカーブ。

エズの駅前では、おばあさんが犬を抱きかかえて下車。

ダイナミックに傾斜する地形。点在する、美しい家、別荘、村。
まめに、停車して、村の人が乗り降りするのもいい。
その都度、土地の空気や生活が入ってくる。

やがてモナコを通り抜け、
イタリア国境近く、レモンの樹が茂るマントンまで。
75分間、車窓いっぱいに、コートダジュール。
料金は、わずか5ユーロ。(しかも往復)。








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# by ayu_transit | 2007-08-26 02:25