BEAUTIFUL WORLD.

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lisbon,portugal 14:30pm

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ポルトガル、リスボン。
市電を降りて、テラスになっているところで
しばらく大きな河を眺める。
眼下には、古い街並がそのまま残っている
アルファマ地区がひろがる。

アルファマ、ってとてもいい響き。
ギターのハーモニクスみたい。

雨があがって、雲がきれて、夕暮れの前の青空が見える。
河の近くのひやりとした空気の中に、
ほのかに春の萌芽を感じる。
風の冷たさの中に赦しのようなものを感じる。

おじさんがやってきて、
ケースからギターを出して弾き始める。

遥かポルトガルのギターの音楽がはじまり、
リスボンのカップルが、よりそって、それを聞いている。


おじさんの音楽とテラスをあとにして、
急な勾配の階段が交じりあうアルファマの街並へ降りてゆく。





beautiful world.
by ayu_transit | 2010-02-13 07:45 | Comments(0)

okuno bldg. ginza,tokyo,japan 12:30pm

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展示されているは、記憶。


かつて、美容室だった306号室.


積もった時間と記憶の中で、ぼうぜんとできます。


(ぶら下がった蛍光灯のスイッチは、
祖父が仕事場で使っていたものとおなじでうれしかった。)





BEAUTILFUL WORLD
by ayu_transit | 2010-02-13 07:35 | Comments(0)

casa de musica,hanava,cuba 12:30am

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ライブがはじまった。

キューバ音楽は、ベースの音程が動き、
むしろピアノがベーシックな反復で
楽曲の土台となる。

前方ですらりと手足の長い、美しい造形の
キューバの男女がシンプルにドレスアップして、
いろっぽく、美しく踊っている。

それをぽかんと観ていたら、いつのまにか、
目のところから涙がどんどんどんどん
流れ落ちてきた。


“われわれは決して敗北しない”

っていうカストロの言葉を思い出した。


勝つのではない。
負けの状況かもしれない。
でも、敗北しない。
決して。


あの音楽のピアノのフレーズの反復は、
「もちこたえる」という意志そのものだ、
と思った。

もちこたえながら、音楽を信頼できる義足のように
使いきっているひとたちを目の前で観ながら。




音楽は、お茶をのむときにそえるものではなくて、
もちこたえるときの甘美な武器なのかもしれない。




なにが、正しくてなにがほんとうなのかは、
よくわからない。

ただ、わたしは、キューバから
決して敗北しない、
っていう意志と、
美しい肉体のダンスの残像を
持って帰ってきた。




BEAUTILFUL WORLD
by ayu_transit | 2010-02-13 07:27 | Comments(0)