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Jardin du luxembourg,paris,france 16:30pm

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イタリアのひとが書いたガイドブックに、
「パリで最高にロマンティックな公園」と書かれている
リュクサンブール公園をゆっくり歩く。

王妃マリー・ド・メディシスは、故郷のイタリアへの望郷の思いから、
フィレンチェのピッティ宮殿を再現する宮殿と、庭をつくらせた。

広大な公園では、空も広い。
なにかから切り離されている別世界。

ル・ノートルが図面をひいた池の側で、
ソルボンヌの学生らしき女の子が、
椅子に座り、膝を立ててレポートを書いている。

「メディシスの泉」の前には、神様の作品のような小さな女の子。

生い茂る緑と、彫刻と、水面の、それぞれがそれぞれをひきたて、
何かの偶然のように美しい。

天国にだって、こんな美しい公園はないだろう。



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by ayu_transit | 2008-10-26 22:30

Praiano,ilatlia 7:30am

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地中海につきだした小さな半島に、
ちいさな村があって、
真ん中あたりに小さな教会ある。

教会の鐘が海に響く。

きっと、海に響く教会の鐘の、
その数にあわせて、村のひとは、
朝早く店の鍵を開けたり、石畳の路地をバイクで走ったり、
バールでおしゃべりしたり、仕事を終えたりしているはず。。

きっと、海に響く教会の音を聞きながら、
パンに生ハムをはさんだり、ワインをあけたり、
手紙を書いたり、子守りをしたりしているはず。。

この村で生まれたり、この村で年をとったりしているはず。

そして、この村を出て行ったひとは、
世界のどこかで、この村のことを思い出しているはず。




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by ayu_transit | 2008-10-26 00:29

Haut-koenigbourg,alsace,france 10:30am

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もはやドイツにほど近い、オーケニックスブルグ城。
アルザスのぶどう畑を一面に見下ろす高い山の頂上にそびえる。

いくつかの物語は、終わったのではなく、
静かに眠っているだけだと、感じる。

ちょっと肩に手をふれれば、それは、びっくと目を覚ましそうな気がする。

物語の気配はそこにある。

物語は、そこに、いる。





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by ayu_transit | 2008-10-22 02:12

L'lle St.Louis,paris,france 17:30pm

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「まだだよ、まだだよ」
「え?もういいじゃん、夜だよ」
「まだだよ、まだみんな歩いてるじゃん」
「あ〜はやく動きたいよ」
「おれ、あしたリュクサンブールだから、
ちょっとからだならしときたいんだよね〜」
「だーめだよっ 動いたら、勝手なことするなよ」
「もうあきちゃったよ、つるさがってんの」
「ごめん、おれ、さっきベルティヨンのアイス食べて来ちゃった」
「なにーっ 信じられん 人形失格だな」
「あ〜あ早くみんなねないかな〜」





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by ayu_transit | 2008-10-21 02:35

Positano,amalfi,italia 10:30am

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南イタリア、マルフィ海岸のポジターノ。
断崖にホテルが連なる小さなリゾート。


rolling stonesのmick jaggerのインタビューを読んでいたら、

「midnight ramblerは、南イタリアのポジターノっていう
リゾートで、キースと一緒につくったんだよ」

って言っていてびっくりした。


「midnight rambler」は、「let it bleed」っていう
ロック史上、屈指のアルバムに入っているブルースベースの名曲。
不穏なハーモニカと、致命的に鋭利なギターリフが
曲の空間を自在に泳ぎ回る。
69年(だったかな)のマジソンスクエアガーデンの演奏が有名。


なんだけど、こんな光ふりそそぐ、南イタリアでつくったのか。。
でも、実は、すごく納得できる。

そのベースが、ブルースであろうが、精神の闇であろうが、
優れた芸術表現というものには、その奥に、
かならず、とろんと光かがやく生命力がみなぎっている。
たとえば、ゴッホの色彩の中に、アルルやオーヴェルの光の強さがやどっているように。

stonesの表現の根底には、おそらく、こんな南イタリアの光が凝縮されている。

だから、世界中のひとが、正気を失わないための道具として、
いくばくかの勇気に火をくべる道具として、彼らの音楽を使用してこれた。

そして、だから、他の多くのバンドが息切れするなかで、彼らだけが、生き残れた。


南イタリア、アマルフィ海岸のポジターノ。

あふれる光の中で、
プレゼントのリボンがほどけるように
音楽の謎が解ける。






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by ayu_transit | 2008-10-19 02:47

Kaysersberg,alsace,france 14:30pm

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アルザスの

ちいさな村の

秋があかく燃え落ちる。





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by ayu_transit | 2008-10-16 01:51

maubert mutualite,paris,france 19:00pm

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パリに着く。
カルチェラタンにある
いつも借りてる短期のアパートにスーツケースを運び入れる。

「じゃ、行こっか」と妻に声をかけ、まずは買い出し。
フランプリは、8時で閉まっちゃうからね。

向かいのフランプリで、水や食材や日用品を。
ついでに、きれいなのがあったらとりあえず花も。
カルムのマルシェのところのパン屋さんか、
坂をちょっとのぼってカイザーでパンを。

やれやれ、とアパートに戻り、
花を間に合わせの入れものに、どさっと入れて、
さて、準備完了。

ほんとは、準備完了でありながら、すべて終了でもいい。

ほんとは、毎日、ベッドにごろんと転がって、
近くのノートルダムのカランコロンという鐘の音や、
パーコーパーコーというパトカーの音を聞きながら、
きれいなカラーリングのバスの路線ブックを
眺めてうとうとしてるだけでもいい。

間に合わせの入れの物に、とりあえず入れた
きれいな花のある部屋で。





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by ayu_transit | 2008-10-14 01:39

Pont St. Bénézet,avignon,provence,france 15:00pm

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甘い光と甘い緑に、
フランスの子どもの声が
甘くまざる。

サンベネゼ橋の美しいアーチ。

ローヌ川に反射する秋の日射し。

すれちがったバックパッカーの、
リュックのサイドポケットには、
ミネラルウォーターのペットボトルではなく、
ワインの小瓶が入っていた。





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by ayu_transit | 2008-10-05 02:17