BEAUTIFUL WORLD.

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paris 17:00pm

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「ノートルダム教会」という呼び方はもうやめて、
「バラ窓の教会」という名前にすればいいと思う。

パリは「バラ窓のある町」、
セーヌは「バラ窓のある河」。

「バラ窓のある町」の
「バラ窓のある町に住む人たち」は、
夕暮れ時になると、「バラ窓のある河」の岸辺で、
「バラ窓の教会」を眺める。

日曜日には、「バラ窓の教会」のミサに出かけ、
バラ窓に囲まれた空間で、バラ窓に囲まれた時間をすごす。

「バラ窓のある町に住む人たち」は、
「バラ窓のある町」で
絶望したり、出会ったり、食事をしたり、死んだり、生まれたり、
映画を見たり、寂しがったり、せいせいしたり、
服を買ったり、花を買ったり、友達をなくしたりする。

でも、いずれにせよ、それは、
「バラ窓のある町の生活」。

いずれにせよ、それは、
「バラ窓のある生活」。





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by ayu_transit | 2007-04-29 03:00

cordoba 11:30am

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大陸を南下する時、次第に変わっていくのは、土の色。

土と石、それらが使われる壁の色。

石灰石の多いフランスの土、
赤みを増すイタリア、スペイン。。

そして、あの砂漠を目前にする場所で出会うのは、
この黄色。

なんてきれいな黄色なんだろう、と思う。

この黄色の土が使われている壁の回廊を歩く時の高揚感。。
味わい深くて、鮮やかで、美しい。

目の前で見なければわからないもの。
たぶん写真には、すべて写らないもの。

こころに、ここにしかない色が、じんわりと残こる。

いつか、自分に、なにものこらなくても、
なにもわからなくなってしまっても、
こころの部屋が、そんな色の数々で彩られていたらいいと思う。





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by ayu_transit | 2007-04-21 12:28

Institut du Monde Arabe,paris,france 13:30pm

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雨の上がったばかりのアラブ世界研究所。
雨の上がったばかりの蒼い蒼いパリ。

この建物正面の壁一面は、
アナログカメラのシャッターのような形の大小の窓でできている。
この窓は、外の光の明るさに感応して、その“絞り”が変化する。
同じ階でも“絞られている”窓と“絞られていない”窓がある。
晴れた日には、“絞り”の加減によって
窓の内側の廊下に、イスラムの柱のような影が並ぶこともある。

うつろう光を感じとりながら、うつろう光と影をつくり出す。

だけど、夢のように感じるのは、うつろう光と影ではなくて、
その向こうに見えるパリの街だったりする。
蒼く消えてしまいそうなパリの街だったりする。





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by ayu_transit | 2007-04-18 02:25

positano,italia 10:00am

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夕べ食事したリストランテを
翌日、のぞいてみた。

夕べは、しとしと雨がふっていていた。
テーブルの上には、
ビニールの仮設ルーフが取り付けられていて、
その下で、わいわいと食事をした。

南イタリアのリゾートでも、雨が降るんだな、なんて思った。

テーブルの上のキャンドルが、
庭一面に揺れていて、とてもきれいだった。

ルーフがあることで、雨がふったことで、
なんだかかえって、みんな盛り上がっているような気がした。

ドルチェが終わる頃、
地中海の断崖に重なるように建っている街の教会の鐘が、
すごく近くで、カラン、カラン、カランと大きな音で鳴った。

雨はもうやんでいた。
すると、その後、ドンドン、と音がして、
花火が上がった。
あたりの人たちから、歓声があがった。

帰りは、雨に濡れて、キラキラと光る
曲がりくねった坂道をのぼって、
タクシーをひろって、ホテルまで帰った。


翌朝は、からりと晴れた。

リストランテは、夕べのことなど、なにも覚えてないかのように、
鮮やかな花や緑に囲まれ、
今日の日射しをあびていた。

昨日のことなんて覚えていない、って
リゾートの基本だよな、と思った。





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by ayu_transit | 2007-04-09 01:23

nice,cote dazur,france 8:00am

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遊歩道の欄干にもたれて、
きもちのいい風にあたりながら、
コートダジュールに朝が来る様子を見ている。

ビーチの白いパラソルが、順番に次々と開いてゆく。

白いビーチパラソルと青いビーチパラソルと白いデッキチェアと、
美しい朝の黄金色の光。
それだけで、もう、たまらなくフランスだなあ、と思う。

そうだ、いいこと思いついた。
このビーチのきれいにあらわれた小石をいくつかもって帰ろう。

そうすれば、たとえ、深い深い闇や、暗く冷たい感情が訪れても、
その奥底を、この小石達が静かに発光して照らしてくれる。

コートダジュールの美しい朝の黄金色の光で。





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by ayu_transit | 2007-04-01 22:01