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paris,france 10:00am

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通りがかった花屋を記念に撮るつもりは、
はじめからなくて、
その街の魂のようなものを、
無理矢理、えぐり取って、
生きてくための道具にしたかった。







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by ayu_transit | 2007-02-24 23:52 | Comments(4)

Climetiere du Pere Lachaise,paris,france 9:00am

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冬のヨーロッパへゆく。
冬のパリにゆく。
ペール・ラシューズ墓地にゆく。

ロッシーニ、モリエール、ドーテ、マリー・ローランサン、
エディット・ピアフ、オスカー・ワイルド、アポリネール、
マルセル・プルースト、ドラクロア、バルザック、
モディリアニ、イヴ・モンタン、マリア・カラス、ジム・モリソンが眠る、
きわめて魂の密度の濃い場所に、分け入ってゆく。

パリコミューンの時、蜂起した市民が追いつめられ、
立てこもり、行き止まりの壁で全員が虐殺された
ペール・ラシューズ墓地に、分け入ってゆく。

冬の冷気に磨かれた美しい朝の日射しと
生い茂る樹々と静寂の中を、分け入ってゆく。
起伏の多い歩きづらい石畳をゆく。

ショパンのお墓にたどりつく。
ショパンの心臓は、ここにはなくて、ワルシャワにある。
心臓のないショパンが眠る前に立つ。
彼の身体の心臓のあった場所には、
それでも、いまでも、数々の旋律が響き合っているように感じる。
響き合うショパンの旋律の中へ入ってゆく。


ふと、靴が汚れているのに気づく。
靴の裏には、近道したときについた泥が付いている。

この靴は、できればもう洗いたくないな、と思う。

だって、パリのペール・ラシューズで汚れた靴なんだから。







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by ayu_transit | 2007-02-18 23:24 | Comments(2)

praiano,italia 10:00am

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ひと休みしよう。
海の上で。
空の中で。

南イタリアの太陽が
気前よく、ありったけ降り注いでいる。
ホテルのビュッフェには、
ぷるぷるとみずみずしい厚切りのモッツァレラと、
恵みそのもののトマトが用意されている。

これから向かうナポリでは、
他のどこでも食べられない本物のピザの生地が、
焼き上がろうとしている。
この海のすぐ先に浮かぶ島では、
古代の皇帝が愛した蒼い洞窟の入り口の
水かさがあがったりさがったりしている。

他になにが必要なんだ?
って、南イタリアから、聞かれてる気がする。
他になにを気に病む必要があるんだ、って。

この光と、この青と、あの厚切りのモッツァレラを
自分の基準にする。

静かに休みながら、
すべてを身体に宿らせる。







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by ayu_transit | 2007-02-12 02:13 | Comments(4)

orvieto,italia,14:00pm

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イタリア、オルビエート。

奥の方の光が、
雨のように、石畳をすべりおりてくる。

足音の響くひとけのない
完成された路地を、
用意していたみたいに、
女の子がゆっくりこちらにむかって歩いてくる。
何これ、映画?
なんてファインダーごしに思ったり。。

なんだか
啓示的な場面。

夢がたまたま、
現像されてしまったような。

でも、ほんのイタリアの日常。







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by ayu_transit | 2007-02-08 01:06 | Comments(4)

eikando,nanzenji,kyoto,japan 9:30am

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京都を目の前にすると、
みずみずしい緑について考えないわけにはいかない。
話しかけられているような樹々の、なまめかしい佇まいについて、
考えないわけにはいかない。
深く奥へと続く光と影について考えないわけにはいかない。

そして、宇宙について考えないわけにはいかない。

たとえ、いいおみあげが買えなかったとしても、
しっかりと料理を味わえなかったとしも、

京都へ行けば、

宇宙の残像が残る。







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by ayu_transit | 2007-02-03 10:33 | Comments(2)