BEAUTIFUL WORLD.

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chatelet,paris 14:30pm

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「あ、ひさしぶり」「よくわかりましたね」
「パリのルールにバナナカフェでてたから」
「ここ毎日上ってるの?」「エレベーターないんですよ」
「おじゃましまーす」「どうぞどうぞ」
「いいね、木組みの窓」「中は静かでしょ」「パリの中庭の雪景色だ」
「わ、すごいごちそう、ありがとー、いただきまーす」
「うまい!このワイングラスもいいね」
「このクッション、布買ってきてつくったんですよ」
「すごい!いいじゃん、やるねー」
「ストラスブールのクリスマスフェア行ってきたんでしょ?」
「そう、これ買ってきた。キャンドル入れで、こうやって火をともすと、
ほら、ガラスに描いてあるストラスブールの街の窓に灯がともる!
で、ほんとの街もこんな感じだった」
「今日どうします?」
「日常を紹介してよ、行きつけのコインランドリーとか(笑い)」
「あとはマレ歩きたいな」「でもなんか外吹雪になってきた。。」


行く前は、フランス語がしゃべれなくて心配していたぽこさん、
行った後は、むこうでできた外人、日本人の友達が
みんな帰っちゃった、フランス人なんか嫌いと、
さみしがってたぽこさん。

心配はいりませんでしたね。
なぜなら、この時、吹雪のセーヌの向こう岸、
ムフタール通りのアパートでは、
これからぽこさんと大親友になる女の子が、
冷蔵庫にキムコを入れながら、
せっせと洗浄している真っ最中。

今はまだ知らないもの同士。

今はまだ気づかないだけ。





BEAUTIFUL WORLD for POCO&coCo
by ayu_transit | 2006-09-29 03:04

TGV(st.malo-paris montparnass),france 17:30pm

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ノルマンディーのドーヴィル、オンフルール、エトルタから
モンサンミッシェル、そして、ブルターニュのサンマロまで
2泊3日で、プジュー206を借りて走った。
300kmくらいだろうか。
サンマロの旧市街でムール貝を堪能してから、
駅前のハーツレンタカーにプジョーを返却。
予定よりだいぶ早く駅に着いたので
窓口でTGVのチケットを早い時間のものに変えてもらい、パリへ。

海外初のクルマの旅が無事に終わった安堵感と疲労感と眠気が
ずっしりと体に満ちて、TGVの座席に溶けてしまいそうになる。

レンヌを過ぎたあたりから外は夏の夕暮れの雨。

うとうとしながら見る、雨粒のついた窓越しの景色は、本当に夢のよう。

名前のわからないいくつ目かの駅。
子供を抱いた奥さんが夫と別れ、駅の窓越しから見送るのが見える。

雨粒のついた窓の向こうの映画みたいなシーン。

うとうとしながら、ぼんやりと、愛する人と離れることについて考える。
そして、愛する人のもとへ帰る時のことを考える。
そして、男女が一緒に暮らす家庭について考える。
そして、男女が一緒に暮らす難しさについて考える。

でも、とにかく心地いいくらい疲れている。
なにしろ、エトルタからサンマロ、なのだ。。

パリまではまだまだ。
いろいろなことを思い出しながら、たっぷり眠ろう。




BEAUTIFUL WORLD
by ayu_transit | 2006-09-24 04:58

St-Germain des Pres,paris,france 7:30am

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明け方、強い雨が降ってすぐやんだ。

カフェ・フロールへ朝食を食べに行く。

街はまだ暗くて、
つややかな世界に、街灯が映えている。

きれいすぎて、静粛すぎて、
なんだかあの世みたいだと思う。

でも、あの世が、サンジェルマン・デ・プレみたいだったら
かなり悪くない、と思う。

あの世でも、きっと、朝早くから、ドゥ・マゴとフロールは、
店を開けているはず。
あの世だから、カフェ・フロールには、
ボリス・ヴィアンやゲンズブールやマイルズ・デイヴィスや
ピカソや、ドイツ占領時のレジスタンスたちが
昔みたいに、がやがやとしゃべり合っているはず。。


現実のフロールの2階席は、
まだ誰もいない。
この場所で、仲良く肩を並べて、
こりこりと原稿を書いていた
サルトルとボーボワールの面影しかない。




BEAUTIFUL WORLD
by ayu_transit | 2006-09-10 03:56

roussillon,provance,france 16:30pm

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ルシオン。
プロヴァンスの小さな村。

ゴルドの丘をおりた先。

この村の土は、鮮やかな赤褐色で、
染料等の原料として出荷されている。
家も味わい深い赤褐色で、
さりげなく飾られたり、植えられたりしてる
花々がとてもよく映える。

それにしても、ヨーロッパの小さな村や町の、
思い返す度、胸が苦しくなるような
あの魅力は何なのだろう。。

小さな村の小さなおみやげもの屋さん。

店番のお姉さんは、すこぶる人がいい。
つたなくて楽しい会話をしたあと、
ちょっとした買い物になったので、
カードで買おうとすると、機械が認識しない。。

お姉さんは、おどけた身振りで
「わたし、こうゆうのだめなのよお(笑)」
「待って、もう一回やってみるわ(笑)」。

小さな村の
小さなおみやげもの屋さんの
お姉さんの人柄が、
なによりのおみやげになってしまった。




BEAUTIFUL WORLD
by ayu_transit | 2006-09-03 23:37