BEAUTIFUL WORLD.

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menton,cote d'Azur,france

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マントン、ニースから、中距離バスで1時間。
すぐ隣はイタリア。
レモンの樹が生い茂る街。
老人たちが幸せそうに過ごすビーチ。

ビーチの端の突き出た場所に建つ、
こじんまりとした要塞は、ジャン・コクトー美術館。
コクトーのすっきりとした線と、
イラストみたいな作風の気取りのなさは、
光がきれいで、老人達がのんびりと幸せそうな
マントンやフレンチリビエラを良くあらわしている。

ショップで見つけた「コクトーとリビエラ」という本。
少年のようなあどけない風貌の年老いたコクトーが
スーツにネクタイ、足は裸足で、邸宅のポーチのようなところに
ぺたんと座っている写真が載っている。
目の前には、自作の石のモザイク。

少年のような老人の芸術家が、
スーツにネクタイをして、裸足ですわっているのがコートダジュール。
ベルエポックの贅沢がしみこんだ土地と人が、
かもし出す余裕と品格。

本のあとがきを書いているのは、
サントロペで暮らすブリジットバルドー。

コートダジュールが良く分かる本。





BEAUTIFUL WORLD
by ayu_transit | 2006-07-30 03:13

L'lle St.Louis,paris,france 19:00pm

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何年か前の冬、母を連れてパリに来た。
母の好きなアールヌーボーを見せてあげようと思って、
16区のギマールの作品めぐりをした。

一通り、見終えて、タクシーで帰ろうとしたが、
見当たらないので、RERの
ケネディ・ラジオ・フランスという駅まで歩いた。
高架になっているこの駅のベンチに座り、
雲がきれてきた東の空と、冬の弱い日差しに輝くセーヌと、
エッフェル塔の西に林立する高層ビルを眺めた。

パリにはじめて来たのは、小学生の時だった。
ざっと25年くらい前。
「ヨーロッパを見ときなさいね」と言って
母が、つれて来てくれた。
決して裕福ではない上に、当時、海外旅行は
相当高額だったから、かなり無理したと思う。

泊まったホテルは、
その高層ビルのひとつ(当時のホテルニッコー)だった。
真冬で、すごい雪がふっていた。
高層階のホテルの窓からセーヌを眺めて、
島の先に自由の女神の小さいのがあるなあ、とだけ思っていた。

その島が、白鳥の小道という名前がついていることも、
その島の先に、ベルトリッチが撮ったビル・アケムという橋があることも
すぐ目の前の建物が、ゴダールが撮ったラジオ・フランスであることも、
河の対岸に広がるのが16区で、ギマールの建築が点在していることも
知らなかった。

何より、その25年後に、まさか今度は、自分が親を連れて、
その16区を案内したり、ラパンアジルでシャンソンを聞いたり、
カフェフロールの2階で朝食をとっているなんて思いもしなかった。

そして、対岸のRERの駅から、
25年後の自分がこっちを眺めてるなんて思いもしなかった。

おそらく、さらに25年後の自分が、どこかから見てるような気がする。
ほとんど変わらないパリのどこかから。

当時、「ヨーロッパを見ときなさいね」と言って
連れて来てくれた母の期待には、
あまり応えられてないのかもしれない。

調子のいい話しだけど、
一方的に最大限の感謝はしている。
その時まわったパリもローマもロンドンもアテネも
幸せな後遺症のようになったから。



BEAUTIFUL WORLD
by ayu_transit | 2006-07-24 03:19

roma,italia 22:30pm

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真夏の夜のローマ。

乾いた気持ちのいい夜風。
オレンジ色に浮かび上がる重厚な街並。
優雅さに関しては、紀元前からだから、
年季が入ってる。

コルソ通りの広場のトラットリアで
プロシュート・メローネからはじめて、
ドルチェ&エスプレッソまで、
軽く3時間くらいの夕食。

全身にワインがいきわたったまま
ホテルに戻る。
あの調子のいいウェイターは、
会計間違いをしていたんじゃないかな。
あんなに食べて飲んで、こんなに安いはずがない。

窓の外のトラットリアでは、
食事とおしゃべりが続いている様子。


長い時間をかけて
気持ちのいい場所で、
楽しい食事をする。

なにかの貯金が増える。




BEAUTIFUL WORLD
by ayu_transit | 2006-07-15 23:42

ubud,bali,indonesia 6:00am

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緑したたる島。

朝の鳥の声がする。
パームツリーが風に揺れる音がする。
ライステラスの水路の水の音がする。
深い谷底を流れる川の水の音がする。

ウブドの街から遠く離れ、
観光客用のガムランから遠く離れ、
森を抜け、
丘の上、
こんなところまで来てしまった。

ワイルドな天国で迷子になってしまった
ような気分になる。

緑と水と朝の光が
ふんだんにある。
by ayu_transit | 2006-07-11 01:45

mezquita,cordoba,espana 12:30pm

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コルドバ。
メスキータ。

地上のどこにもない言語で
話しかけられている気がする。
そして、意味以上のものを
理解してしまう気がする。

地球が、すぐ読み終えてしまう
本みたいじゃなくてよかった。
2度見る気がしない
映画みたいじゃなくてよかった。

外の気温は40℃。
でも、アーチの森は深淵で、
ひんやりとしている。

深淵なものを目の前にすると、
つまらない自意識がばかばかしくなる。
そして、楽になる。
もっと見て学ぶ時間が欲しくなる。

スペインの深淵さは、
北ヨーロッパの比ではないと思う。
だからスペインは、楽になる。
by ayu_transit | 2006-07-08 22:02

fontaine de vaucluse,provence,france 15:00pm

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フォンテーヌ・ドゥ・ヴォークリューズ。
水源から湧きたての
輝く緑の冷たい水。
by ayu_transit | 2006-07-02 23:36