BEAUTIFUL WORLD.

portugal 11:50am

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リスボンからポルトへ向かう途中の駅。


ぼんやりとしてだんだんよく思い出せなくなる、
という点において、旅と夢は似ている。


旅をするのは夢を見ることかもしれない。

夢を見るのは旅をすることかもしれない。


ただ、ひとつちがうのは、
旅は、自分の意志で、夢を訪ねていけること。


その夢の中で、列車は、名も知らぬ駅に無言で、すっと停まる。
駅は、きれいな青いタイルで飾られている。
ひとはほとんどいない。
きれいなタイルの飾りが、ひとのいないことを際立たせる。




その夢の中で、列車が停まったのは、名も知らぬ駅で、
たぶん、もうに二度と来ない駅。
列車が停まったのは、名も知らぬひとの暮らし、生活、日々。
たぶん、最初で最後の駅。


だけど、なぜか、わたしは、
その駅のことをとてもよく知っている。
だけど、なぜか、わたしは、
その日々のことをとてもよく知っている。


だから、わたしは、列車が、すっと動き出し、
駅や日々が離れていくと、とても悲しい気持ちになる。
つないだ手のひらが離れてゆくときみたいに、
とても悲しい気持ちになる。



なぜか、わたしは、その日々のことをとてもよく知っている。



その夢の中で、列車は、名も知らぬ駅から無言で離れる。


旅はつづく。夢はつづく。

















BEAUTILFUL WORLD
by ayu_transit | 2009-07-10 07:15